5月27日(土)「カーボンニュートラルな栃木県をめざして」と題して、
宇都宮大学主催のワークショップが開催されました。
リアルとオンラインのハイブリットで、110名を超える参加があり、
活発な論議が交わされました。
学生を中心に、栃木県、宇都宮市、那須塩原市、一般と幅広い参加があり、
この企画の協力団体としてフォーラムも参加しました。
内容は、大学とフォーラムが連携してこの3月に制作した表題のレポートが中心で、
カーボンニュートラルロードマップの有効性を評価しており、
さらに産総研の歌川先生による脱炭素化事業による経済波及効果分析も加味され
内容の濃いものになりました。
後半のワークショップでは、2030年に向けての6つのシナリオを提起し
どのシナリオを選ぶかで論議を進めました。
6つのシナリオとは、カーボンニュートラル実現の方策として、
「省エネ」「断熱」「再エネ」の3分野での活動レベルの組み合わせで作られており、
現状政策水準のレベル1から、各分野とも最高レベルまで深めたレベル6までを想定したものです。各レベルでの二酸化炭素削減量・投資額・光熱費削減額・経済波及効果・就業者増加数を試算しています。
議論の結果、現行政策水準のレベル1は全く支持されず、シナリオ4以上に支持が集中しました。特に断熱性能を上げるべきという主張は強く、寒い栃木県という現状課題を認識したもので大きな問題提起となりました。